PR記事　Vol.8 山猫　野間　愛　

PR記事　Vol.8 は23日出演の山猫、そしてオペラのまど代表の　野間　愛　です！

　

　三重県生まれ、徳島育ちでのびのびすくすくぷくぷくと育った野間は、なんと、21歳までカラオケしか歌ったことにない一般人でした。

　18歳で高校を卒業したのち、やりたいことが見つからなかった野間は父の勧めで香川県綾歌市にいらっしゃるオカリナ職人「小路陽光」さんのもとに弟子入り。オカリナ制作のお手伝いをしつつオカリナ演奏を学びました。

　20歳の頃、オカリナ制作を続けるならば音楽を学ばなければ！、と、姉が通っていた徳島文理大学の短期大学部の門を叩きました。オカリナはクラシックを演奏する楽器として認められておらず、ピアノはてんで弾けないので、歌ならばどうにかなるのではないか？と、師匠の田中祐香子先生のご指導のもと声楽を始めることになりました。

　徳島文理大学は素晴らしく整った環境で、自由に練習し、図書館では沢山の音楽資料を思う存分観たり読んだり聴いたりすることができ、あれよあれよという間にクラシックの声というものの奥深さに興味津々、どっぷりハマってしまいました。

　その後短期大学の2年では物足りず、4年制の音楽学部へ編入、海外研修などの機会を頂き、色々経験を積ませて頂く中で、私は音楽の中でもアンサンブルという、一緒に音を奏でる演奏が好きだと感じ、もっと沢山のひとと関わり合って音楽を学ぶ場所に行きたい！と思い、東京藝術大学への進学を決意しました。

　一浪の末無事に上京を叶え、東京で沢山のオペラの現場にアシスタントとして関わる機会を頂く中で、舞台を作り上げていく全ての工程が愛おしく素晴らしいものに思われるようになっていきました！

　私はオペラが好きだなぁ、、

　一番こう思うのは舞台袖から出演者がキラキラと演奏している姿を観ている時です。

　ひとときの舞台ですが、この短い時間のために多大なる時間をかけ、声を磨き、演技を身につけて演奏技術を磨いてきたその努力の跡が美しく輝くのを見る度に、どんどんオペラが好きになりました。

　

　気がつけば、東京藝術大学の修士課程オペラ専攻を修了し、さらには博士後期課程まで研究を重ね、11年もの間、厳しくも素晴らしい師匠である永井和子教授のもと、そして沢山の現場でご一緒させて頂いた多くの方々から歌うための色々を学ばせて頂き、まだまだ未熟ではありますが、歌うための材料を沢山蓄えさせて頂くことができました。

　「オペラのまど」

　第１回公演を行わせて頂いたのは博士課程の2年目でした。

　そもそも一般人だった私にとって、オペラというものは未だに難しく感じることがあります。

　博士課程まで進ませて頂いた私が難しく感じるものを、オペラを観たことがない人は観る時に分からないことで苦痛を感じることがあるんじゃないかな、、子どもでも内容が分かるオペラは無いのかな、、

　ぼんやりとそんなことを考えていた時、古本屋で詩人の宗左近さんが書かれた「注文の多い料理店」の台本に出会ったのです。

　いい台本だなぁ、、

　いつか、誰かに作曲してもらえたらいいなぁ、、

　

　そのタイミングは案外早くに訪れました。

　オペラの現場でご一緒していた前田佳世子先生とお話しする機会があったのです。

　「私オペラ書きたいのよね」と仰る先生に「私、台本持ってます」と。

　私が新しいオペラに望んだことは3つ。

2、声楽的技巧が用いられていること

3、歌手の声に合わせて作曲してもらうこと

　この要望込みで作曲料も要らないから書かせてと仰る前田先生のお申し出を有難く思い、私はこの当時には想像もしなかった、大変で膨大なお金のかかるこの活動を始めることになりました(笑)

なぜ第２回公演が「どんぐりと山猫」になったのか？、というお話は公演プログラムに書かせて頂くことにして、第２回公演について少し。

　今回は有難いことにARTS for the future!の助成を頂き、第１回より大きな規模での制作を行うことができました。

　こんな無名の団体がオーディションで歌手を選出させて頂くなんておこがましいかなと思ったりもしましたが、やはり知人だけで構成するという偏った人選は避けたかったのです。

　オーディションだけでは足りずにオファーさせて頂いた方もいらっしゃいますが、おかげさまで各所から素晴らしい歌手、そして演奏家の方々のご協力を頂くことができることになりました♫

　ただ、東大和市という私にとって未開の地での公演ということで、実は集客に苦戦しております、、

　クラウドファンディングも成功したいけど、

私としてはこの公演のために集まって下さった素晴らしい演奏者によって演奏される生の演奏を

沢山の人に見て、聴いて頂きたい！！！です。

　本当に、新作オペラ『どんぐりと山猫』は、この上なく理想が詰まった作品になりました。

きっと始まった瞬間からワクワクして、すぐに覚えて歌いたくなり、笑ってすっきり帰れる、そんなオペラです♫

　オペラを観たことがあるひともない人も、ぜひ、この新しいオペラを観に、のどかな東大和市へお越し下さい♫

　

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宣伝用に撮影した前田先生の歌曲をアップしました！

演奏は私、野間愛と上野チャルメーラの皆さんです♫