1からオペラを作る
そんなことは
叶わないかもしれないと思っていました。
もし奇跡的に叶っても
何十年もかかるだろうと。
そもそも
わたしがなぜオペラにこだわるかというと
やっぱりクラシック声楽の技術が
最大限に使えるのは
オペラの中だと思うからなんです。
素晴らしい声楽技術で歌われるために
素晴らしい作曲家が
数多くの作品を遺してきました。
今でも日本各地で演奏される
素晴らしいオペラの数々
しかし、
それらのほとんどは外国語なのです。
わたしたち歌手は
外国語の作品を歌うために
その言語を勉強するのですから
極論を言えば
作品に使われる言語は何語でもいい。
でも
音楽家でない日本人にとって
外国語のオペラは縁遠いものなのではないでしょうか。
もちろん
オペラが好きな方は
勉強して観に来てくださるけれど
もっともっと
日本人に身近な作品があれば
オペラで発揮される
研ぎ澄まされた声楽技術による声の美しさ
それを用いた音楽の素晴らしさを
身近なものとして味わってもらえるのに
それで感動を覚えてもらえたら
きっと
みんな外国語のオペラも見たくなって
いろんなオペラを見てくれるようになるんじゃないかな
と、思うのです。
そんな夢が
実現へと向かい始める
全ての始まりは
古本屋で見つけた
宗左近さんの
劇詩「注文の多い料理店」でした。
外国語においても
大事なのは「台本」。
詩人が少ない現代において
詩人によるこの劇詩は貴重なものだ。
いつか
この台本に作曲をしてもらって
オペラをやりたい。
そう思ったのが2年前。
なんと
作曲家 前田 佳世子先生が作曲したいと
名乗りを上げてくださり
自ら早書きだと豪語なさる先生は
2017年中盤には楽譜を手元に届けて下さいました。
最初は
大学行事として
やらせて貰おうと思いましたが
選考に漏れてしまい
こうなったら
やるしかない!!!
と
外部公演を決行することにしました!
決めた公演日は
2018年4月10日(火)
童話の世界にぴったりだと選んだ会場は
川口リリアの音楽ホールです。
演出、指揮、演奏家もすべて決まり
あれよあれよと言う間の
トントン拍子に
奇跡を眺めているような気持ちでいますが
客席600席を埋めるべく
奮闘して参りますっ!!!
出来立てほやほやの楽譜
ちくちく縫われ始めた衣裳
4月10日までに
どこまでできるかわかりませんが
宮沢賢治にインスピレーションを受けた
宗左近の台本による
前田佳世子の音楽を
素晴らしい歌い手
演出家、演奏家たちの力をかりて
最大限に表現したいと思っています!
大人4000円
学生3000円
子ども1000円
(4歳〜小学生まで、子ども1名につき大人1名ご同行下さい。)
18:30 開演(18:00開場)
です。
ぜひご来場下さい!!!
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